秋は運動会の季節ですね。「ヨーイドン!」があちらこちらで開かれます。
この「ドン」が急に耳のそばで鳴らされると耳が「キーン」となってしばらく耳が聞こえなくなりますでしょう。耳の近くで大声を出されても同じです。この聴力障害は10~30分すれば消えてまず難聴になることはありませんが、時にそのまま回復しない場合があるのです。一瞬の大音でもこのような障害が出るのですから、通常では出合わない大音、例えばディスコやロックのライブなどでしかもスピーカーの直前で長時間過ごしたあとに生ずる聴力障害は回復が長引き1~2日かかり、中には難聴が残ってしまうことがあります。以上のような大音によって急に起きる聴力障害を「急性音響外傷」といいます。
一方、仕事の都合上慢性的に大音響の環境で日常を過ごす職業(鉄筋・板金・プレス工、銃砲手など)の人が徐々に聴力を失って行くのは、職業性難聴・慢性音響外傷といいます。重症の場合では40歳代から聞こえなくなります。仕事を離れてもしばらく進行するので恐ろしいです。そして多くは両側性で改善しません。
急性音響外傷は先に述べましたようにまず完治します。また障害は残ったとしても片側性が多い・・・とはいえ大事な耳が聞こえなくなっては困ります。
急性音響外傷になった症例(治ゆした例・治ゆしなかった例)を調べてみますと、どうも「大音響に弱い素質」があるらしいのです。ではどんな人が?・・・それは現在ではまだよく判りませんが遺伝子レベルの研究が進んでおり間もなく「急性音響外傷になり易い人」があらかじめ判別できるようになると予想されます。何故なら現在既にある種の病気では「将来高率に発病するであろう」ということを前もって知ることが出来ます。でも未来において自分がかかる重大な病気を知ることがはたしてよいことかどうかなかなか難しい問題でしょう。結婚・就職・保険加入などで差別を生む恐れがあるからです。
よくある質問
- 音響外傷について(急性・慢性音響外傷)
診療科目
耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、気管食道科、アレルギー科
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午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
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