花粉症についてテレビ、雑誌、CMなどメディア総動員で述べていますので花粉症の皆様には食傷気味でありませんか?・・・がこの騒ぎから一歩離れて眺めてみると見えてくるものがあります。
•何故大騒ぎするのか? 患者が多いから・・は当然ですが皮肉な目で見ると儲かるから・・従って正しいと思われる治療法から怪しげなサプリメント、果てはお祈りなど、この機会にひと儲けとばかりメディアを挙げての薬の広告、記載戦争、あるいはマスク・眼鏡等のグッズのてんこ盛り。
•花粉症は決定的な治療法がない? 原因は判っているのだが何しろ相手が体質(遺伝子)がらみ・・・そんな簡単に体質がコロリと変えられる訳もなく、喘息・アトピーのような体質に基づく病気と同じく対応は難しいのです。種々の治療法があるということは決定的な治療法がないということです。
•一本の注射で防げれば・・・例えばあの恐ろしい天然痘はワクチンの力でせかい地球上から消えようとしています。小児マヒも同様です。・・・花粉症も一本の注射で防げれば上述の大騒ぎはオシマイでしょう。
•決定的な治療法は無い、とは申せ現在の医学の本道に沿った優れた治療や薬剤の開発は進んでいます(例えば眠気のない薬とか)。現在、花粉症に対して最も妥当とされる方法は・・花粉症期間を通じて軽い長期服用型の抗アレルギー剤を基本に、症状の激しい時にステロイドを含む効果の強い薬を用い、更に外用剤の併用が主流です。他に手術(レーザー)などがありますが詳細は省きます。
•本日は花粉症を少し別角度から眺める約束です。もう一つ話題を取り上げてみます。花粉症の症状は鼻三徴(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)と眼症状(流涙・かゆみ)が有名でほぼ100%あるのですが、この二つの他について調べてみますと下記の如くあるわあるわ実に高率に色々な症状があるのに驚かされます。喉の痛みはそのトップに挙げられるもので、更に身体がだるい、憂鬱が70%~80%と言われてみると納得でしょう。ですから、昔は「春の風邪」なんて言われました、でも風邪との違いは熱がない、身体の関節痛がないと大違いがあります。風邪ならせいぜい1週間位で治ります、花粉症の様にだらだら1ヶ月も・・なんてことはありません。風邪の原因はウイルス、花粉症はアレルギーですから違って当たり前です。
鼻・眼の症状 90-100%
のどの症状 60%
頭が重い・頭痛 65%
だるい・疲れる 50%
その他: あくび、熱感、かゆみなど 40-30%
•花粉症→鼻詰まり→口開いて寝た→のど風邪ひいた・・ので、熱が出るかもしれませんがね。
以上、花粉症には確実な治療法はありませんが、優れた治療法は日進月歩、多々用意されています。怪しげな広告に惑わされることなく治療を受けましょう。新しい治療法についても相談をお受けします。また、症状の多彩性についても理解しましょう。